「四長の紐育旅日記」(写真編④〜ニューヨーク近代美術館(MoMA)❶〜谷口吉生の作品主義)


  ニューヨーク近代美術館(MoMA)のカフェからの一枚の写真。

 このMoMAの新館を設計したのは、日本人の谷口吉生、豊田市美術館(リンク1)、長野県信濃美術館・東山魁夷舘(リンク2)等国内外の多くの美術館を設計し、「美術館建築の名手」と呼ばれた。

 パリで安藤忠雄設計の「ブルス・ドゥ・コメルス」(リンク3)に入ったときも感じたが、海外で日本人建築家設計の有名建物に入ると、どこか包み込まれるようにホッとする。それは恐らく私の意識過剰の所為だが、それだけとも言えない気もする。

 やっぱり同じ日本人として勿論誇らしいし、その建物で働いている人たちも、入館者の私たちを館の設計者と同じ日本人と認識して、何処かフレンドリーに接してくれるのも確かだ。

 でも、それだけじゃないな?やっぱり日本人建築家の設計には、細部に行き届いた日本人らしい気遣い、奥ゆかしさ、潔癖性、完全主義等々があり、それが日本人を居心地よくしているのでは、、、ってなことを考えた。

 そこで少し古いが、ネットで谷口吉生のこのMoMAの国際建築コンペでの勝利コメントでもないか?と調べてみたが、なかなか出てこない。やっと探したのが「建物に芸術作品と人が入って初めて環境が完成する」の一言だ。(世界のMoMAのコンペに勝ってこの一言!)

 生前、谷口吉生は自身の建築には多くを語らず、作品を見て貰う、作品に入って貰うことを優先する「作品主義」を貫いたとのこと、、、やっぱり昔気質、職人気質の日本人だ!寡黙で余分なことは喋らない語らない、高倉健のような奥ゆかしさだ。それが建物に反映し、日本人を心地よくさせるのかもしれない。



 

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