「四長の紐育旅日記」(10)ソロモン・R・グッゲンハイム美術館〜ニューヨークからヴェネティア、ビルバオ、そして夢洲へ⁉️
「ソロモン・R・グッゲンハイム(※1)美術館」である。「逆カップケーキ」というあだ名でニューヨーク子に愛されるアートスポット!ニューヨークのアイコン的存在だ。 設計は旧帝国ホテルの設計で日本でもお馴染みのフランク・ロイド・ライト(以下ライト)!彼の遺作と言われたが、彼自身は1959年の美術館完成を見ること無く亡くなった。 2019年に他の彼が設計した作品群とともに、「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として世界遺産に登録されている。 エントランスロビーに入ると、大きな吹き抜けとトップライトが迎えてくれる。 そして、螺旋状スロープ(スパイラル・ランプ)が上方に伸び、その周りに展示室がある。最初はどうやって展示を観て行くのか?戸惑ったが、直ぐにエレベーターで最上階まで昇り、スパイラル・ランプを降りながら、観て行くのが効率的で、疲れないと気付き、実行した。 実際、実行してみて分かることがあった。外見やエントランスに入ったときの第1印象と違い展示スペースが結構広く確保されているのだ。 設計者のライトが「スパイラル・ランプ」を採用したのは、単にデザイン的に美しく独創的なだけで無く、限られた土地、空間の中で、展示スペースを最大限確保する工夫だったのだ。改めてライトに脱帽・感心した。 ところで、この「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」、収蔵作品としてはカンディンスキーやモディリアーニの名品が有名だが、同じニューヨークの五番街周辺に隣接するMETやMoMAやフリック・コレクションと比較すれば、残念ながら質量ともに劣後する。 それでいて此処がニューヨークのアートシーンのアイコンであり続けているのは、このキャッチーな世界遺産の器と、その器の展示スペースを生かした現代アートのイベントを発信し続ける企画力の賜物だろう。今や「グッゲンハイム」は現代アート界に於けるトップ・ブランドになった。 そして、「グッゲンハイム美術館」を運営している「グッゲンハイム財団」、ニューヨークの他の美術館の運営財団と大きく異なる点がる。「グッゲンハイム財団」!積極的に世界の他の地域へ、「グッゲンハイムブランド」の拡大戦略を展開しているのだ。 現在、「グッゲンハイム財団」は、このニューヨークの他に、イタリアのヴェネティアの「ペギー・グッゲンハイム(※2)・コレクショ...