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四長、パリへ行く‼️(2)ルーブル美術館、「ナポレオンの戴冠式」の前で見た悪夢⁉️

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    ルーブル美術館!実に47年振りの訪問である。  当時、社会人になりたての私に強烈な印象を残した作品があった。その作品とは、人気のモナリザでもなく、ミロのビーナスでもサモトラケのニケでもなかった。  それは「ナポレオンの戴冠式」(正式には『1804年12月2日、パリのノートルダム大聖堂での大帝ナポレオン一世の成聖式と皇紀ジョセフィーヌの戴冠式』とやたら長いタイトルだ。)だった。  今回の旅で久し振りにその名画に再会!アートはタイムマシンだ!一気に1979年の感動の記憶が甦った。 ルーブル美術館、特に人気名画の前の混雑は凄まじい。「ナポレオンの戴冠式」の前も勿論だ。1979年当時の比ではない。   当時は、先ず絵の大きさに度肝を抜かれた。縦6.21mx横9.79m!畳33.5畳分の大きさだ。そんな巨大なキャンバスに、世界史の世紀の瞬間が、歴史上の重要人物たちが、詳細に生き生きと描かれていたのだ。  絵の中の主役は何と言っても中央のナポレオン!その人だ。まさに自分の妃のジョセフィーヌに、自ら冠を載せようとしている。  ローマ教皇ピウス7世に背を向け、本来は教皇にのみに与えられた戴冠と言う儀式、特権を奪い取る様に、、、  更に、ガイドさんの説明を聞いて驚いた。本当の式典では、ナポレオンは自らの頭にも自分で戴冠してしまったのだそうだ。  まるで教皇に「お前なんて傀儡!お飾り!に過ぎない。本当の権力は我が手中にある。我が辞書に不可能は無い。」と当て付ける様に、、、   そう言われると、教皇の表情も仕草も微妙だな?と思ったものだ。  ガイドさんの説明では「絵の教皇の右手は、ナポレオンに祝福を与えている」とのことだ。本当かな?と疑わしく思った。  教皇の右手は祝福を与えてるのではなく、ナポレオンの背中に呪文を掛けているんじゃないかと、、、 大きく拡大すると、教皇の右手、ピストルでナポレオンの背中を撃とうとしているみたいだ。   「俺をコケにしやがって!今に見ていろナポレオン!お前にも『カノッサの屈辱』を味合わせてやる。」って、、、(実際10年後、ナポレオンはエルバ島に追放される。) ルーブル宮中庭のガラスのピラミッド!47年前には存在しなかった。   そして、タイムマシンは再び現代に舞い戻る。心も冷静な自分になる。2026年の自分だ。  するとあや不思議!今度は突拍子も無い...

四長、パリへ行く‼️(1)エッフェル塔のエッフェルは、エッフェルさんが造ったから⁉️

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   2026年3月31日から4月5日迄、47年振りにパリを訪れた。加齢による体力の衰えと円安に象徴される日本の国力の低下、、、もう海外旅行は難しくなるなって思い決断した。ANAの直行便と同じホテルに5連泊するという体への負担を出来るだけ少なくする旅程だ。  ひたすら美術館巡り!と考えていたが、そこは47年振りのパリ、エッフェル塔くらいには挨拶しておこうと思い、滞在初日に真っ先に駆けつけた。 塔を下から見上げ、目を凝らすと網のチューブに子供の姿が、、、何とアスレチックの施設があんなところにあるそうだ。   エッフェル塔、1889年、フランス革命100周年と第4回パリ万博を記念して建設された。名称は自ら設計し、建設を請け負ったエッフェル社のトップで、何と総工費の75%も画期的な集金スキームで調達した世紀の天才!!ギュスターブ・エッフェルに由来する。  このエッフェルさん、後に映画の主人公にもなり、多くの逸話も残されているが、なかなかユニークで目立ちたがり屋、且つ可成り我儘な人物だったみたいだ。  先ず竣工式ではエッフェルさん自身が塔の先端迄登り、フランス国旗を掲げ「我、300mの旗竿に国旗を掲げたり!」と叫んだそうだ。またバルコニーの下には、エッフェルさん自身が、独善的に選んだ72人のフランスの偉大な(エッフェル基準?で)科学者の名前を、各面に18人ずつ刻んだ(一番上の写真で確認出来るよ)。  そして何と、塔の最上階にはエッフェルさん自身のプライベートルーム(現在は一般公開されている)迄造ってしまった。来客用のサロンと隣の研究室!晩年彼はこの研究室に籠り、気象観測や空気抵抗の実験に勤しんでいたそうだ。(完全に私物化だよね。でも総工費の75%金策したから権利ありかな?)   そんな、やりたい放題のエッフェルさんに思いを馳せれば、黄昏時のエッフェル塔に上品な灯りが灯る。あれがニューヨーク・パリ間を飛び、初めて大西洋単独無着陸飛行を成功させたチャールズ・リンドバークが見たパリの灯!やっぱりエッフェル塔はパリのランドマーク!「鉄の貴婦人」だ。

《写真・漢詩》朋有り遠方より来たる亦楽しからずや。

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《写真・短歌》謹賀新年・春風参上

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《写真・俳句》四長、師走の京都を旅する。

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   12月15、16、17日、2泊3日で師走の京都を旅した。  紅葉も完全にピークアウトし、洛北の岩倉や東山南禅寺界隈の寺々はすっかり落葉、散り紅葉が美しい。 実相院 白沙村荘    一方、街中の町屋の中庭の紅葉は辛うじて頑張ってくれていた。 八竹庵 八竹庵   そして今回の京都は空いていた。中国人観光客は政府の渡航自粛で激減し、欧米人観光客はクリスマスは母国で過ごしたいと、先週辺りからこちらも激減。私がこの3日間で訪れた「八竹庵(旧川崎家住居)」「実相院」「岩倉具視幽棲旧宅」「對龍山荘」「無鄰菴」「白沙村荘」「茂庵」は、皆ほぼほぼ貸し切り状態で迎えてくれた。 對龍山荘   最近の京都のオーバーツーリズムの話とは程遠い贅沢な時間が過ぎて行った。おまけに天気にも恵まれた。3日間で晩秋から初冬へと京都の山や街や人が、衣替えをしてゆく様をじっくり観察させて貰った。 對龍山荘   でも、あんまり人がいないと別な心配も心を掠める。「白沙村荘」の庭園を巡っていた時だ。「白沙村荘」は明治画壇の巨星・橋本関雪の旧居跡。銀閣寺の参道の南側の広大な敷地に庭園が広がる。この庭で関雪は日々スケッチに勤しんだ。関雪好みにワザと庭師の手数を減らし、自然に任せ少し荒れた山里風に作庭されている。 白沙村荘   良い雰囲気、私好みでもある。庭を巡るのは私たち夫婦だけ他に誰も人はいない。ここは思わず大好きな小学唱歌「里の秋」でも口遊みたくなるところだ。そして田舎家の朽ちかけたような門を潜り、まだ実が多く残った柿の木を見た。その瞬間!私の心に、背筋に、思いもかけぬ 恐怖 が 戦慄 が数秒過ぎり走った。 「熊は大丈夫か⁉️」 白沙村荘   いくら山里風とは言え、此処は京都の街中、庭園は高い塀で囲まれている。熊が出没するはずが無い。でも本当に過ぎった。一瞬だが 恐怖 が 戦慄 が、、、 白沙村荘   そう言えば、先週、此処「白沙村荘」から少し南に下ったところにある清水寺で管主が、恒例の『今年の漢字』として『熊』を発表していたっけ。聞いたときは、「『熊?』確かに世間を賑わし、被害も深刻、甚大だ。けど、今年の漢字としてはイマイチかな?」って思っていた。しかし何の事はない、私の潜在意識に『熊』はスッカリ棲みついていた。「『熊』こそが『今年の漢字』に最も相応しい!」と、この時心底実感!さすが清水寺❗️恐る...

《写真・短歌》四長、『青が散る』を求めて天童へ旅する。

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  生まれて初めて山形県・天童市を訪れた。 たった一枚の絵が見たくて、、、 重奏   その絵は、地元の銘酒「出羽桜(※1)」の蔵元・三代目仲野清次郎氏のコレクションで 、今秋、仲野家の母屋、蔵屋敷を改造した「出羽桜美術館」に展示されている。早世の天才画家・有元利夫の代表作「重奏」だ。 出羽桜美術館・木造瓦葺の母屋と蔵屋敷が展示室として公開されている。   私がこの絵「重奏」に初めて逢ったのは、画家の個展や美術全集ではない。40年以上前、読んだ本の装丁に使われていたのだ。本の題名は『青が散る』、当時のNO1人気作家宮本輝が著した青春小説だ。  『青が散る』は1982年に文藝春秋に連載され、翌年単行本化されると忽ち大ベストセラーとなった。本屋に宮本輝のコーナーが出来て、この「重奏」で装丁された『青が散る』で、棚が埋め尽くされた光景を今も鮮明に記憶している。 文春文庫  『 青が散る』はこの単行本化とほぼ同時にTVドラマ化された。こちらも結構人気だったので、本屋の壁にもドラマの主演の石黒賢、佐藤浩市、二谷友里恵のポスターなんかも貼られ盛り上がっていた。 (記憶の中ではドラマの主題歌、松本隆作詞、呉田軽穂(松任谷由実)作詞で松田聖子が唄った「蒼いフォトグラフ」も店中に流れている。でも、それは後に修正された記憶で、恐らくは私の頭の中だけ流れていたのだろう。)  バブル前夜、日本が元気だった頃、日本中が右肩上がりを疑わなかった時代の思い出である。  そんな少し浮かれた雰囲気の本屋で手にした『青が散る』であったが、読み進めて行くとそこは宮本輝!。王道の青春小説と思わせ読者を引き込む手練れさと、青春というかけがえの無い時間を過ごす群像たちの内面まで切り込み、その光陰、美しさと残酷さを描き切る著者の洞察力、表現力に圧倒された。  そして題名に『青が散る』を、装丁に有元利夫の「重奏」を用いたセンス(※2)にも、、、 出羽桜美術館入り口   そんな「重奏」に再会した。いや、再会したは正確ではない。本の装丁でしか見たことなかったのだから、初めて実物と対面した。  美術館には、「重奏」以外にも「虜れ人」や「予感」や「啓示」といった有元利夫の代表的なタブローの数々、そして素朴な木彫が、蔵元の母屋と蔵屋敷に展示されていた。 虜れ人   有元利夫!早世の天才画家と言われることからもわかるように、描...

《写真・短歌》四長、天童で三重奏を聴く。

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