「四長の紐育旅日記」(番外編)トランプタワー〜ドナルド・トランプの聖書物語
そう言えば、トランプの扱いが上手いのはプーチンだけではない、中国の習近平国家主席(以下習近平)も結構トランプ扱いが上手だ。
前回の米中首脳会議でも習近平にトランプは手玉に取られた印象だ。
もっと言えば、北朝鮮の金正恩総書記(以下金正恩)だって、なかなかだ。
日本や韓国の思いとは裏腹に、最近、トランプは、もう北朝鮮を核保有国と認めているような発言をする。挙句の果て、金正恩のことを友人と言ったりもしている、、、なんでだろう。
アメリカ政治の評論家は、「トランプは強い指導者が好きだ。だから権威主義国家のトップ、独裁者には惹かれるのだ」とか、、、「トランプはいまだに不動産屋的発想で、ファミリービジネスの話が出ると、それに乗ってしまうのだ」とか、、、解説する。
でも私はそうは思わない、もっと別の理由があるはずだ。
私には、目に焼き付き、耳にこびり付いたシーンがある。
2025年9月3日、北京・天安門広場で行われた抗日戦争勝利80周年記念の軍事パレードで、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記の独裁者3人揃い踏みしたシーンだ。
その3人が、仲良く会場を移動する。そのとき、3人が交わしていた会話を、CNNのマイクが拾った(※1)。
会話を要約すると、こんな感じだ。これを聞いて、私は腰を抜かした。
プーチン「バイオテクノロジーの発展によって、人間臓器は次々と移植出来るようになる。そうなれば、人はますます若々しく生きられるようになり、究極的には不死さえ実現するかもしれない。」
習近平「今世紀には、人間の寿命は150歳に達するかもしれないという予測もある。」
そして、傍らを歩く金正恩は、その話を耳をダンボにして聞いていた。
私は、これだと思う。プーチンがトランプに電話で囁いているのは!
「私が習近平と共有する不老不死のプロジェクトに、貴方の協力次第では、貴方を招待しても良いんだよ」って感じで、、、(※2)
勿論、現在医学では150歳まで生きられる技術は確立されておらず、数年前なら3人の会話は荒唐無稽の雑談の類と受け止められたであろう。
何故なら想像を絶する生成AIの革命が起こったからだ。2026年8月、スペースX社の決算発表の場で、イーロン・マスクは「来年の終わり頃には、デジタル分野でAIが成し得ないことは無いのではないか」とまで言い切っている。
成し得ないことは無い!それは医療の世界だって例外では無い。それどころか、生成AIが一番得意なのは医療の世界だとも言う。
何年も掛かる創薬だって、生成AIは、データを駆使して短時間でやり遂げる。
また、極めて近い将来、移植手術は生成AIを組み込んだロボットが、ゴッドハンドと呼ばれる人間の術者よりも短時間で正確にやり遂げる様になるとも言われている(ドクターXの大門未知子は「失敗しない」が、生成AIも「失敗しない」ので、、、)。
こうなると、不老不死まで行かなくとも、150歳までは生きるのは、そんなに難しく無いだろう。(コスト等様々な制約を無視することが許される選ばれし者には、、、)
さて、ここで皆さん思うだろう、、、そこまで生成AIが成し遂げるのなら、生成AIの最先進国の米国の大統領が、ロシアや中国のトップに頼る必要があるのか?と、、、
でもダメなのだ、米国では、、、医療の世界、創薬であったり、臓器移植であったり、開発スピードを加速するためには、圧倒的なデータ量が必要なのだ。
それも言い方は悪いが人体実験擬きの治験や手術のデータを、如何に迅速に且つ大量に収集できるかが肝!勝負なのだ。
だが、そのデータ収集には、人権や個人の医療情報の扱いに厳格な西側諸国には、当然多くの制約があり限界がある。時間がかかる。待てないのだ。80歳のトランプに残された時間はそんなに多くはない。
その点、ロシア、中国、北朝鮮といったトップが全能で、絶対的権力を持つ権威主義国ならどうだろう。
絶対的指導者の健康問題!指導者から指示されれば、それこそ命懸けでデータ収集する方策を考える部下は多くいるに違いない。
私は、北京での3人の会話を聞いて、もうその手のデータ収集は、かなり進んでいると確信した。
トランプにプーチンの甘い誘いに抗う選択肢は無い。いや、トランプのことだ(※3)、得意のディールで、むしろ積極的にその「不老不死同盟」に加盟したに違いない。
妄想は、どんどん膨らみ進化する。妄想の中で時は走馬灯のように過ぎて行く。
一気に70年後、時は21世紀末だ。同盟のトランプは150歳、プーチン、習近平も140歳を超えた。
3人に少し遅れたが、北朝鮮ならではのかなり生々しい治験データを提供し、後から同盟への加盟を許された金正恩も110歳だ。4人とも重病説が何度も流れたが、臓器移植を繰り返し、今は全くの健康体だ。
一方で、地球の健康といえば悲惨だ。各国がAIの開発・利用競争に明け暮れ、データーセンターを増設につぐ増設を繰り返し、電力を使いまくっている結果だ。
当然、地球の温暖化は更に加速度的に進んだ。気候崩壊!だ。山火事、渇水は深刻で日常化し、もはや原子力発電はどの国も使えなくなった。
それでも、AIを使わない選択をする国は皆無!化石燃料の利用は止まず、悪循環だ。人間が地球に住むことはとっくに限界を迎えている。
そんな、21世紀末のある日、トランプがプーチン、習近平、金正恩の3人に電話する。
「みんな元気か?いよいよ3人に昔のディールのお返しをするときが来たようだ。
イーロン・マスク(※4)に指示して、地球脱出の『ノアの方舟』に皆んなの席を確保した。みんなで火星に出発しよう!。
イーロンに言って火星には、昔の地球のような住環境の居留地『エデンの園』を建設してある。安心してくれ。あっちで皆んなで長生きしようぜ!」
「暗黒の黙示録(※5)」は、今も進行中だ。
(※1)プーチンはこの後、CNNのインタビューに応じ、会話の内容を認めている。CNNのマイクが音を拾えたのは、プーチンがピンマイクをOFFにし忘れたからと言われているが、真相は分からない。私はわざとプーチンがONのままにしていたのだと思う。世界で唯一人、トランプに聞こえる様に、、、
(※2)トランプがロシア対応の外交顧問を、不動産業界以来の盟友ウィトコフと娘婿クシュナーにし、国務省の官僚を外しているのも、このプロジェクトの存在を外部に漏れない様にするためだろう。
(※3)トランプの伝記映画「アプレンティス〜ドナルド・トランプの創り方」を見ても、トランプは、植毛や皮下脂肪吸引術等、アンチエイジングや人体改造に抵抗無いどころか、積極的だ。
(※4)第2次トランプ政権がスタートしたとき、イーロン・マスクは政権の要職を務めたが、直ぐにトランプと喧嘩し、職を辞した。その後、犬猿の仲とまで評されたが、今はすっかり仲直りした様子だ。トランプにとって宇宙産業「スペースX」CEOのイーロン・マスクは、彼の聖書物語完結のために、欠くことの出来ない登場人物だ。
(※5)最近読んだ斎藤幸平氏の「人新世の黙示録」にオマージュ。斎藤幸平氏は人類の経済活動が地球環境を破壊し尽くす「人新世」の現代に、際限のない生産と消費を止める「脱成長」を主張する。