四長、パリへ行く‼️(写真編③〜エトワールの凱旋門)
凱旋門は洋の東西を問わず世界各地に存在するが、単に「凱旋門」と言えば、この「エトワールの凱旋門」を指す。
だが、今日の主役はこの門ではない、主役は門の下のアーチ型の空間だ。
1967年公開のフランス映画「冒険者たち」では、映画の前半部でこの空間が大きな役割を演じた。アラン・ドロン扮する主人公の凄腕パイロットが、賞金目当てにこの空間を小型飛行機でくぐり抜けようと企てたからだ(※1)。
(結果は決行日当日、この空間には門からフランス国旗がぶら下げられており、ドロンはこの企てを断念する)
私は当時アラン・ドロンが大好きだった。「太陽がいっぱい」の影のある、それでいて華もある繊細な演技に強く惹かれていた。それ故、この「冒険者たち」への期待も大かった、、、しか期待は虚しく裏切られ、鑑賞後の感想として、残念な思いだけが残った。
何が残念かと言えば、一番はこの映画のタイトル!「冒険者たち」!だ。何が「冒険」だ!「凱旋門くぐり」はもし失敗したら大惨事だ。
フランス人の、パリ市民の誇りである凱旋門を大きく損傷する。門の周囲や広場にいる多く無辜の人々を巻き込み、死傷者だって出る可能性が高い。
当時、純粋?だった私は、これを「冒険」とは言ってはいけない、未踏の山や深海、そして宇宙などを探検する本当の「冒険者たち」に失礼だと思った。こんなのは単なる「無謀な企て」だと、、、
そのとき頭に閃いたことも覚えている。この「冒険者たち」とのタイトルは日本の配給会社が勝手に付けたもので、フランス語の原題名は違うのでは?と、、、
早速調べたが、原題も「Les Aventuriers」と「冒険者たち」だった。納得出来ない気持ちだったが、当時はそれ以上調べる術も無い、そのまま時は流れていった、、、
ところが、今回渡仏前、ある事実を知った。この映画「冒険者たち」には原作の本があり、本のタイトルは「生き残った者の掟(原作者ジョゼ・ジョヴァンニ(※2)」だと、、、
そうか「生き残った者の掟」か?映画のタイトルとしても「冒険者たち」より遥かにしっくりくる。何十年ぶりにスッキリした。
改めて、門の下の空間を見つめる。大きなそして何とも魅力的な空間だ。くぐりたい気持ちも十分に分かる。でも飛行機でくぐるのはダメだ!普通、門は冒険しないで歩いてくぐるものだ!
(※1)1919年、第一次世界大戦の軍パイロットだったシャルル・ゴドフロイが、複葉機ベベで、この空間を通過している。翌日の全ての新聞の一面を飾ったが、逮捕され飛行資格も剥奪された。
(※2)「冒険者たち」は興業的にはヒットしたが、本の原作者ジョゼ・ジョヴァンニは本作が気に入らず、後に自らのプロデュース・脚色・監督で「生き残った者の掟(タイトル)」を再映画化している。因みに「冒険者たち」というタイトルが気に入らなかったのか?は不明だ。