四長、パリへ行く‼️(10)ルーブルで「モナ・リザ・ディスタンス⁉️」を考えた。

これ以上近づけなかった。

 「モナ・リザ」である。イタリアの画家レオナルド・ダヴィンチが描いた油彩画、世界で最も知られた美術作品である。

 現在はフランス、パリのルーブル美術館に常設展示されている。普通、常設展示されていると聞くと、簡単に鑑賞出来る様に感じるが、そんな簡単では無い。

 特に日本からルーブルを訪ね「モナ・リザ」を鑑賞するハードルは、随分と高くなってしまった。

 先ずは何と言っても円安だ。それとイラン紛争と重なって、燃油サーチャージも急高騰!パリに着くまでの経済的負担は大きくなった。

 また、パリ迄辿り着いても、ルーブル美術館に入るのも一苦労だ。チケット購入は随分前から予約購入しなければならず、昨年10月の宝飾品盗難事件以降、セキュリティチェックは厳重を極めている。時間的負担も馬鹿にならない。

 そして、「モナ・リザ」までの最後のワン・メートル!このワン・メートルを縮めるのは、もう不可能に近い。

 冒頭の写真を見て欲しい。「モナ・リザ」の前はバーゲンセール並み(表現が古いか?)の大混雑!正に黒山の人集りだ。その上ほぼ全員がスマホで写真撮影(含む自撮り)するために大渋滞!だ。

 ガイドさんは「遠慮したらダメです。群衆を掻き分け突っ込みましょう!」と少し無責任に私を鼓舞する。しかし、元来気の弱い私は、「写真撮影を邪魔したと外国語で文句を言われたら、どうしたらいいのだ?」「後ろから押されて転倒したら、取り返しがつかない!」と次々と心配事が脳裏を掠めてしまう。泣く泣く断念した。

冒頭の写真の距離からの撮影、ピンボケご容赦だけど、やっぱり微笑みは謎めき、魅惑的だ。

 そんな「モナ・リザ」、現在は門外不出だ。もう50年以上ルーブルから出ていない。でも、それ以前には3回だけ海外で展示されたことがある。冷戦時代の米国❗️とソ連❗️、そして日本‼️だ。

 時の総理大臣・田中角栄がフランス・ポンピドー大統領と会談、1974年の東京・上野、東京国立博物館での「モナ・リザ」の展示会を決めた。
 
 世界で3カ国だけの開催!角栄の剛腕(※1)もあったろうが、やっぱりフランス側に、日本の強い経済力への大きな期待があったのだろう(円も当時世界最強通貨だった)、、、それに比べると今の日本は、、、残念ながら、これから、もう「モナ・リザ」が来日することは無いかもしれない、、、それを思うと少し淋しい気もする、、、そう言えば、「モナ・リザ」前の群衆の中にいたとき、群衆から「日本語」は全く聞こえてこなかった。

 日本と「モナ・リザ」の距離は、本当に遠くなったのかもしれない、、、


(※1)田中元総理、中国毛沢東主席に掛け合い、上野にパンダを貸して貰うなど「呼び屋(上野への?)」としては抜群だ。この点は歴代総理NO1と言って良い。


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