《写真漢詩》四長、鳥が嫌いなのに鳥になる。(佐賀インターナショナルバルーンフェスタ)
一昨日?このブログで中島みゆき作詞作曲の「この空を飛べたら」のことを書いた。内容はハングライダーに乗れば、鳥の様に空を飛べるという話だった。書いたときは忘れていたが(完全に歳を取ったせいだ、危機的だ。)、実は私も鳥になったことがある。いや、空を飛んだことがある。忘れもしない(忘れていたが)2015年11月1日、佐賀のインターナショナルバルーンフェスタでバルーンに乗ったのだ(正しくは、乗せてもらったのだ。)
バルーンに乗るまで知らなかったが、「バルーンはれっきとしたスカイスポーツ競技!」バルーン操縦の正確さや飛行距離に加え、タスクと呼ばれる種目をクリアすることを競う。そのため、朝一番の競技バルーンの離陸のときは、河川敷も緊張感に包まれる。バルーンを膨らませるため、バーナーで熱風を送り込むときは、結構音も凄まじく、F1 のコックピットのようだ。
勿論、私の乗せて貰ったバルーンは、観戦用のバルーンなので周りの緊張感も然程ではなかったが、別の問題があった。そのバルーンが飛ぶのか、飛ばないのか、ギリギリまで分からなかったのだ。私も高所恐怖症ではあるが、空を飛べる機会など滅多に無いと、悲痛な覚悟(オーバーだ)を決めて東京から来た。何としても乗りたい。鳥は嫌い(※リンク)だが、鳥になりたいと思ったが、なかなかOKが出ない。聞けば佐賀は風が複雑で、バルーンを飛ばすのは結構危険が伴うとのことだ。一瞬、なんでそんな危険な場所でやるのか?と思ってしまったが、冷静になれば分かる。
「バルーンは、れっきとしたスカイスポーツ競技!」だからだ。バルーンは基本的には「風まかせ」、上昇と下降は操作できるが、左右の動きは風を読むしかない。会場の佐賀平野上空は風の層がいくつも重なり、パイロットの風を読む技量が試される空、世界屈指のバルーン競技に適した空なのだそうだ。我々をゲスト(素人)を乗せるバルーンの飛行判断に時間がかかり、慎重になるのは当たり前だ、、、とかなり謙虚になった私に、悪運強くOKが出た。バルーンが真っ直ぐに上昇する。みるみるうちに地上で見送ってくれた人たちが小さくなる。私も鳥になった。漢詩も出来ました。