《写真漢詩》四長、県庁所在地の魅力を考える(富山吟行1)。

  前にこのブログで、ニューヨーク・タイムズ紙の2023年訪ねるべき街として「盛岡」(※リンク)が選ばれ、2024年には「松江」(※リンク)が選ばれるであろうと、何も根拠はない四長の大胆と言うか独善的な予測を書いた。反響は大きく(オーバーである。仲間内4、5人の話だ。)、2025年は何処だと皆んな聞く。悩むな、、、それは私が当たり前の話に最近気付いたからだ。

2023年ランキング入り・盛岡市

 その当たり前の話とは、こう言うことだ「日本の県庁所在地の街は、皆ニューヨーク・タイムズに選ばれる資格を持っている。」ということだ。

 日本の各県の県庁所在地の多くは、その昔、律令体制に於いては「国府」であり、江戸時代の幕藩体制に於いては、藩主が住んだ城下町だ。そのため、街並みは基本碁盤の目で美しく、由緒ある寺社仏閣も多い。藩校からの歴史を受け継ぐ県内一の進学校もあり、人々の文化度もそれなりに高い。私の趣味で恐縮だが、競うように結構金を掛けた県立美術館もほぼ全ての県庁所在地は持っている。それらが相待って上品で趣きのあるニューヨーク・タイムズ好みの街が形成されているのである。

2024年候補・松江市

 人口が減少していく日本、国力維持に内需期待は至難の技と思う。そうなると経済の期待はインバウンドだ。まだ現時点では、京都・大阪・博多などに集中しているが、2030年目標の年間6千万人の人が来日したら、それらの有名観光地も流石にキャパオーバーだ。溢れ出す。その時、受け皿になるのは、各県庁所在地ではないかと思う。

 それらの街はもう十分に資格を要していると思う。でもそこを更にもう一段、万全な準備・体制に整えるべきだ。(オーバーツーリズムにならないようきめ細かい配慮も必要だ。)

 そしてその準備の過程を、地元から大都会に出た若者たちを、また地元に呼び戻すキッカケにすることができたら、、、好循環が期待できる。

 さて2025年、盛岡、松江(松江はまだ決まっていないが)に続くのは何処か?私はまた独善的に「富山」を推薦したい。富山の魅力?それはこの漢詩の通りだ。



富山の親戚が、私の漢詩を書家に頼んで色紙にしてくれた。

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