《写真短歌》四長、亀戸天神の池の亀に諸々考える。(夏の亀戸吟行2)


 「亀戸天神」の亀である。神社名に亀がついているので、亀がこの神社の御神体か御神体の化身と間違えて拝む人もあり、結構大事にされている。亀自身もそれを意識して「オレは神聖だぜ。」と、少し大きな顔をしている様に見える。夏の暑いとき、プールのような池で、ゆったりと泳いだり、甲羅干しをしている姿にはセレブ感さえ漂っている。

 ところで「亀戸天神」のある「亀戸」の名の由来は、昔、この辺りが湿地帯で、その中に「亀島」という亀に似た島があったことにあるようだ。昔から亀の棲息地だったからという訳ではない。でも、でも現在では、池に一杯棲んでいる。(昔は、そんなに見なかった。確実に数が増えている。)



 何故増えたのか?何処から来たのか?答えを知って驚いた。何と「神社に合格祈願をし、見事合格したら、お礼に亀を池に放流しなければいけない」という神社側が全く関知しない都市伝説が、近年一部受験生の間に広がり、実際に放流する人が後を絶たないからだそうだ。

 そして、放流される亀は、ペットショップで安価に手に入る「ミシシッピアカミミガメ(幼体は別名ミドリガメ)」が大半であるそうだ。この種は繁殖力が強く、日本全国で在来種を駆逐している。このため在来種亀の代表であるニホンイシガメなどは準絶滅危惧種に指定されたようだ。(「ミシシッピアカミミガメ」はIUCN(国際自然保護連合)の世界の侵略的外来種ワースト100に指定されている。)



 「ミシシッピアカミミガメ」、その名の通り米国産の亀が、最も日本的な場所、日本人にとって神聖な場所である神社の池を占領している。それも神社に祈願し、大願成就した人たちの御礼によって、、、、
 この罪な都市伝説、もう放置してはいけないと私は思う。そして、私は外来種イコール悪とは単純には思わないが、此処は一度、テレビ局の力を借りて、池の水を全部抜き、「ミシシッピアカミミガメ」を集め、故郷アメリカのミシシッピ川に帰してあげるのもアリかなと思う。






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