《写真漢詩》四長、フィレンツェのベッキオ橋で「異人たちとの夏」を想う。(海外シリーズ・シーズン4・エピソード1)
昨日の記事(※リンク)の愛知県清須市西枇杷島から、イタリア、トスカーナ州フィレンツェへと場所は一気に変わるが、話は続いている。上の1枚目の写真は、フィレンチェ観光で必ず訪れるフィレンツェ市内が一望出来る丘からのショット。写真の中央に大聖堂(ドゥオモ)がみえ、左中央に小さくベッキオ橋が見える。2枚目の写真はそのベッキオ橋を近くで撮影したものだ。(橋と言っても、どちらかというと建物の下を川が流れているって感じだ。)
昨日の話と何処が繋がるか?この橋「ポンテ・ベッキオ」で繋がっている!昨日取り上げた映画「異人たちとの夏」の全編に、この「ポンテ・ベッキオ」が歌詞に出てくる「私のお父さん(プッチーニ作曲)」が流れるのだ。特にラストの名取裕子演じる異人の女性の形相が激しく変貌していくシーンでは大音響で流れる。今思い出しても恐ろしく、不気味且つ凄絶なシーンを思い切り盛り上げるのだ。
唯、この曲自体はメロディもプッチーニ作曲のオペラの中でも一番美しいと言われている。歌詞も娘が、彼との交際に反対する父親に「もし、彼との恋が成就出来ないなら、私はポンテ・ベッキオから身投げする。」と切々と訴える可憐な乙女心を書いたものだ。不気味な要素は全くない、、、普通に聞けば、ソプラノ歌手の美しい歌声にピッタリ!うっとり聞き入るって感じだ、、、それなのに、、、
世紀の歌姫マリア・カラスの十八番でもあるこの名曲「私のお父さん」!、そして封切り当時、邦画史上最も凄絶と言われたあのラストシーン!、この誰もがミスマッチとしか思わない組み合わせを考えつき、ラストに持って来る大林宣彦監督のセンス‼️やはり尋常ではない。今、思い出してもこれこそが「大林マジック」の真骨頂だと思う。
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ポンテ・ベッキオの上のプッチーニの胸像。とても橋の上という感じではない、どちらかといえば商店街だ。そして2階部分は、なんとウフッツィ美術館の回廊だ。 |