《写真短歌》マイボタニカルライフ(8)(屋外編・四長、ヤマボウシに比叡山を想う。)

  私が「ヤマボウシ」の漢字が「山法師」であることを知ったのは、恥ずかしながらつい最近のことだ。それまではずっと「山帽子」だと信じていた。「山帽子!」避暑地の夏山、麗人が被る少しツバの広い白い帽子!そう!昔、イギリスのダイアナ妃が来日したときに被っていたそれだ。


 それが本当は、「山法師」だと知ったときは驚いた。誰かに話す機会が無かったことにホッとした。でも、説明を読んで納得だ。説明を要約すればこんな感じだ。「比叡山の僧兵に似ていることから来ている。中心に沢山の花の集まる頭状の花序を法師(僧兵)の坊主頭に、花びらに見える白い部分を白頭巾に見立てている、、、」成程!現金なもので、私の中で、ヤマボウシのイメージはダイアナ妃から弁慶に変わった。(変わり過ぎだ。)

 その山法師の名木を、私の事務所の近く、運河沿いの遊歩道で見つけた。

 運河が護岸工事で遊歩道が閉鎖されており気が付かなかった。灯台元暗しだ。先日通行止めが解除され発見した。遠目には巨大な白い塊だが、近づくと山法師であることが分かる。ここまでデカイのはなかなかお目にかからない。私は迷わず、この山法師を「マイボタニカル定期観測樹第2号」に指定した。(因みに第1号は、前にブログに書いた(リンク)ナンジャモンジャだ。)

 樹の内側入ると、また景色が変わる。5月の風に花房をたわわに付けた枝が、ユッサユッサと揺れる様に、昔見た平家物語の映画を思い出す。白河上皇や平清盛を悩ました比叡山延暦寺の法師(僧兵)が、大挙して比叡山を降り京の都に攻めてくるシーンだ。「山法師」とは見事なネーミングだと実感した。

風に戦ぐ(そよぐ)、何故そよぐの漢字が「戦」なのかはイマイチ分からないが、この短歌の場合はピッタリきた。


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