《写真短歌》四長、オリエンタルホテルで「六甲颪」に酔う。(神戸吟行シリーズ2)


  阪神タイガースファンの皆様、お許し頂きたい。そして安心頂きたい。上の短歌は今年の1月に詠んだものだ。まだタイガースがキャンプインする前だ。そして、私は己れの不明を恥じている。キャンプ前とはいえ、私は今年のタイガースがまさか優勝するとは思っていなかった。それがぶっちぎりの優勝!正に常勝!阪神タイガース!おめでとうございます。

 今年のタイガースの優勝、最大の勝因は勿論選手たちの頑張りであろうけれど、岡田監督の監督力も見事だった。選手たちがプレッシャーを感じないよう、優勝のことを「A .R.E」と言い換えたと言う。最初は意識せず「A .R.E」と言ったに違いない。しかし、メディアで「A .R.E」が評判になっていると知ると、完全に優勝の二文字を封印して「A .R.E」で徹底した。岡田監督、良いセンスをしている。選手も上手く乗せられた。

神戸オリエンタルホテルより六甲山系を望む。

  ところで私は、予々阪神ファンを羨ましく思ってきた。そして阪神ファンは幸せだと思ってきた。それは「六甲颪」と言う日本一の応援歌を持っているからだ。テレビの野球中継で甲子園球場で「六甲颪」が大合唱されているのを見ていると、合唱は地響きのように聞こえ、唱っているファンたちの顔ときたら陶酔状態だ。中には涙ぐんで歌っている人もいる。例えは適切ではないが、米国国歌を聞き口ずさんでいる米国国民のようだ。東京ドームや名古屋ドームでは見ない光景だ。羨ましい。

 では何故、阪神ファンは、あんなにも「六甲颪」に陶酔できるのか?勿論、阪神タイガース愛が一番だ。でも「六甲颪」と言う楽曲そのものの魔力も確実にあると思う。ではその魔力とは?作曲者・古関裕而のゆったりと滔々としたメロディーライン!これも流石だ。でも私は作詞者・佐藤惣之助の歌詞に着目したい。例によって私の独善的の分析だ。「六甲颪」の歌詞から、仮名(ひらがな&カタカナ)を除いて漢字だけを残してみた。

『六甲颪颯爽 蒼天翔日輪 青春覇気美 輝我名阪神』

『闘志溌剌起 熱血既敵衝 獣王意気高 無敵我阪神』

『鉄腕強打度 鍛処甲子園 勝利燃栄冠 輝我等阪神』

 するとどうだ。押韻こそしていないものの、見事に五言絶句の三連詩だ。起承転結も決まっている。漢詩大好きの私には堪らない。そして前にこのブログで書いたように(※リンク)日本人は、実は漢文の書き下し文(文語体)のリズムが大好きなのだ。「六甲颪」はその日本人のツボを、DNAを刺激し続けている。

 その点に於いて、実は中日ドラゴンズファンの私も「六甲颪」が大好きだ。頑張れ「六甲颪」なのである。このところ劣勢(直近10年間、1勝9敗)のセリーグ代表として、日本シリーズ(対オリックス)も勝ってくれ!阪神タイガース!目指すは日本一だ。

神戸オリエンタルホテルから夜の六甲山を望む


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