《写真漢詩》四長、明日香村の古墳群を漢詩に詠む。(飛鳥・大和路吟行シリーズ5)

 

奈良県明日香村、石舞台古墳石室内




 奈良県には古墳が多い。昨年、明日香村を観光タクシーで廻ったとき、運転手さんがこんもりした丘や森が出現するたびに、「あれは誰それの墓!」と教えてくれた。その頻度が半端ではない!それで私は「古墳の数NO.1県」は奈良県だと確信した。

 念の為にスマホでググる、、、でも、、、違うみたいだ。文化庁の調査によれば、奈良県は全国8位だそうだ。クイズ番組ならブーだ。ウソだろうと思って調べてみると、理由は直ぐに判明した。古墳の定義が私の思っていたのと少し違うのだ。文化庁の定義は「『古墳』とは人工的に土を高く土を盛った古代人の墓」ということなのだ。

 これだと、我が家のお墓とそんなに違わないスケールの墓まで「古墳」となってしまう。私の思っている「古墳」のイメージである「前方後円墳」とかとは随分違う訳だ。私は早速、私の中の定義を修正した。「古墳らしい古墳の数NO.1県・奈良県!」だ。正式に調べた訳では無いが、これは大丈夫だと根拠の無い自信をその時は持った。

 でも、その自信も簡単に揺らぐ、思い当たったのだ直ぐに。私の古墳のイメージの代表選手は「仁徳天皇陵古墳」であるが、それがあるのは大阪府だと。確か大阪府には「応神天皇古墳」もある。危ない危ない。「古墳らしい古墳の数NO.1は奈良県だ。」と迂闊なことを言えば、吉村知事から「それはウチだ!」と文句が来るかもしれない。

 ここで、もう私は諦めた。生半可な知識で蘊蓄を語っても恥をかくだけだ。ここは想像力を全開にして、自由な発想で古代の浪漫に浸れば良いんだ。その想いを五言絶句で詠んだ。


NO.1論争は別にして、奈良の古墳は凄い。世紀の発見と言われる「高松塚古墳」と「キトラ古墳」は、この近くの何気ない丘と森で見つかっている。あのこんもりとした緑の丘もひょっとして、、、


 

 








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