《写真短歌》四長、ジョン・レノンとベッドをともにする。(軽井沢・万平ホテル1)



 軽井沢の万平ホテルが現在休業中だ。今年の1月から来年の夏迄、大規模修繕工事をしているようだ。結構長い工事期間を経て、来夏、ホテルがどの様に生まれ変わるのか?楽しみだとの声も聞く。でも。私は心配だ。出来れば生まれ変わるのはやめて、最低限の改修工事に留め、現状を維持して欲しいと願う。それは私だけではないだろう。このホテルで、いくつかの夏を過ごした多くの人が、思い出をそのまま維持させて欲しいと思っているのだ。(今流行りのラグジュアリーホテルになるのは勘弁して欲しい。)

 万平ホテルは、避暑地・軽井沢の中心だ。多くの文豪や有名な政治家、経済人が此処で夏を過ごした。その中でも、ビートルズのジョン・レノンがこのホテルを大変気に入っていたのは有名な話だ。1977年〜1979年の日本滞在中の大半の時間を、妻のオノ・ヨーコと息子のショーン・レノン(日本名・小野太郎)と3人で過ごした。(ホテルのカフェテリアに今も残る「ロイヤル・ミルクティー」のレシピはジョンが残したものだそうだ。)

 実は私にも、万平ホテルとジョン・レノンに纏わる不思議なエピソードがある。それは、ホテルの部屋で夕食の店を何処にしようか、軽井沢の街のガイド紙を読んでいたときだった。ガイド紙の記事の中に「ジョン・レノンの過ごした軽井沢」という特集記事を見つけた。読むとジョンは。軽井沢の定宿「万平ホテル」に泊まるとき、何時も同じ部屋を指定したという。それは「128号室」とある。「そうか、同じ部屋を指定か、流石、世界のスターは違うな、128号といえば、アルプス館の2階だな。この部屋と同じ階だな」っと思った瞬間だ。私の中で何かが走った。ひょっとして、、、私の部屋の鍵に付いた木札を慌てて手に取ると、そこには「128」と書かれてあった。

 その夜は大変だ。ジョン・レノンが急に身近になった。ジョンはこのバスタブに入ったのか、ジョンはこのベッドで寝たのか、興奮してなかなか眠たくならない。頭の中で「イマジン」のメロディーを繰り返し流して、やっと眠りに着いた。短歌も出来ました。




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