《写真漢詩・短歌》朝倉彫塑館は凄い!四長、そのセンスに脱帽!(根津・上野吟行1)

 


 台東区谷中の朝倉彫塑館です。訪れたことのある貴方、玄関で何か強い視線を感じませんでしたか?それは、きっと館の屋上に設置された彫像の若者の視線です。私は感じました。最初は視線というか、何か人に見つめられているような気配を感じるのです。そして気配の方向、そう、上を見ると若者と視線がぶつかり少しドキッとします。こちらが思わず目を逸らすことになります。入館者の人物の品定めをするような視線!緊張します。

 朝倉彫塑館はお勧めです。朝倉文夫の人生そのものような巨大な彫塑群、上品で知性に溢れ、それでいて遊びも感じる居住部分、何度訪れても不思議に新しい発見があります。もし貴方が初めての訪問なら、朝倉文夫のセンスに圧倒されること間違いありません、、、

 そして入館者は、館内巡礼の最後の屋上で、最初に上から見下ろし、入館者の品定めをしていたあの像を、間近に見ることになります。朝倉文夫の計算し尽くされた粋な演出です。




 そう上の説明文の如く、彫刻だからその砲丸が誰かに向けて投げられることなどありません。唯、下から見上げた時はこの砲丸は隠れているので、屋上でこれを発見すると、少し背筋がゾクっとします。「玄関の品定めで入館する資格無しとされたら、この砲丸が降ってくるのか」と、、、








このブログの人気の投稿

《写真漢詩・短歌》臨時増刊・四長、江東区でプリツカー賞を堪能する。

《写真俳句》臨時増刊・四長、横須賀美術館で山本理顕氏のプリツカー賞受賞を祝う‼️

仙台堀日記・臨時増刊号《写真漢詩・短歌》四長、磯谷渚監督作品「ポーラーナイト」を語る。

≪写真漢詩≫四長の『現代漢詩論』