《写真漢詩・短歌》マイボタニカルライフ(6)(屋外編3・四長、チームサクラを分析する。)

  今年もソメイヨシノが散り、里桜が満開を迎えるときが来た。でも里桜が満開になっても世間の反応は冷たい。ソメイヨシノが終わればサクラシーズンももう終わりと、あまり相手にされない。早咲きの寒緋桜河津桜が、フライング気味のおっちょこちょいな奴の扱いなら、里桜に対しては、パーティーの終わりがけに遅刻してきた。KYな奴って感じだ。

3月27日木場公園、ソメイヨシノ満開!

 正直、私もサラリーマン現役のときは、「ソメイヨシノ以外はサクラじゃない」と思っていた。でも、最近、本当にそうかな?と考えた。そして少し解って来た。「彼らはチーム!チームサクラで動いているのだ。」と。たとえば、私の地元、仙台堀のチームサクラはこんな感じだ。

 まずは先発の寒緋桜が、1月中ば過ぎに咲く、彼の役割は「あんなに去年サクラで大騒ぎしたのに、すっかりサクラの存在を忘れ去った人々に、まだ冬の間に咲いて、サクラのことを思い出させること」だ。(残念ながら寒緋桜でお花見する人はいない。)

 そして2番手河津桜、彼は3月初めに咲く、役割は、「人々の心を少しずつお花見シーズンに向けて盛り上げ、心の準備させること」だ。(河津桜の場合は、予行演習としてお花見する人が出てくる。)

 さあ、いよいよ本命のソメイヨシノ!彼の役割はもうシンプルだ。「何も考えずに咲いて咲いて咲きまくる、投手に例えるなら、ど真ん中の直球を投げまくること」だ。

3月28日、仙台堀の花筏

 そしてクローザーの里桜、彼の役割は意外に難しい、「何も考えないで咲きまくったソメイヨシノのフォローをしなければならないのだ。天候不順等でお花見のタイミングを外した人たちに、サクラのイメージが悪くならないように、まだ間に合いますよとフォローするのだ。」そんな、里桜の難しい役回りを詠んだ短歌と漢詩がこれだ。



 チームサクラ!見事な「起承転結リーレー」!完璧なシナリオ!、WBCの栗山監督級だ。早くも来シーズンが待ち遠しい。(きっと、夏には忘れるが、、)


里桜以外のチームサクラメンバーについては、このブログで、寒緋桜(1月28日付け記事)、河津桜(3月15日付け記事)、ソメイヨシノ(3月19日、20日付け記事)も読んでいただけると嬉しい。


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