《写真漢詩》ブログ開設記念海外編16(サグラダ・ファミリアNO.5)

  サグラダ・ファミリアには、地下に礼拝堂がある。ツアーガイドの女性が話してくれた。そこは私たち観光客は入れないゾーンで、地元信者がミサに訪れる神聖な場所だそうだ。そしてそこには建築家アントニオ・ガウディの墓もあるとのこと。私はガウディは最初から、死後その墓に眠る計画を持っていたか否かを尋ねたが、それは定かではないようだ。  

  でも、結果的に、彼は現在その地下の墓に入っている。自らの最高・最大の建築作品に世界中の人たちが訪れているのを、そこから見守っていてくれる思うと、なんだか嬉しい。



 

 そうした想像を逞しくしていると、祭壇の横にその地下礼拝堂を覗き見ることが出来る窓があった。小さな窓で礼拝堂の一部しか見ることは叶わないが、それでも十分満足した。そこには、私のいる世界中の言語が飛び交う喧騒のフロアとは全く違う、静寂と敬虔な祈りの場があった。今ガウディはそこに眠っている。



 



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