《写真漢詩》ブログ開設記念海外編18(サグラダ・ファミリアNO.7)
サグラダ・ファミリアの内部装飾に既視感はないと3月8日付けのブログに書いた。でも内部見学の最終段階で既視感が来た。ファサードの塔から階段を徒歩で下ったときだ。写真の通りベージュ色の螺旋階段がずっと続いている。瞬間、何時、何処で見たか分からなかったが、直ぐに会津若松の栄螺堂だと思い出し、そうか会津かと1人心の中で笑った。でもこの階段は長い、栄螺というより巻貝だ。そして何処までも続き、吸い込まれる感覚だ。そして美しい、完全なアートだ。
でも、アートだなんて言ってられたのは、はじめだけだ、写真の通り手すりは無く結構怖い。戻る訳にもいかないので、巻貝の中、不思議な反響音を聞きながら、必死に最後まで降り切った。
五言絶句の漢詩は、必死に降りた割には、冷静に雰囲気を詠んでいる。でも、手すりの無い長い階段を降りる恐怖感、反響音の中感じる厳粛さ、どちらもリアルな感覚だった。
地上に着くと達成感もあり、何やら生き返った(「復活!」した)感覚だった。誰が考えたのか、なかなかの演出だ。