《写真漢詩》ブログ開設記念海外編17(サグラダ・ファミリアNO.6)
エレベーターで「受難のファサード」側の塔に昇る。最上部分に昇る途中、エレベーターの窓からは、鐘楼のカラフルで綺麗な装飾を見ることが出来る。
塔の最上部からは、地中海の一部であるバレアス海が一望。それまで居た聖堂内部がガウディの考え出した人口の森の中や人間の胎内のイメージだったせいか、此処に登ると、大きな開放感に満たされる。
ガウディがここまで高い塔を必要としたのには、信者が聖堂で祈りを捧げた後は、明るいカタルーニャの陽光の下、地中海を眺め開放感に浸らせることが、聖堂内巡礼の仕上げにとして必要だと判断していたからだろう。サグラダ・ファミリアが人々の贖罪を目的とした教会であることからすれば、妥当な判断だ。
遠く地中海には、米粒のような貨物船やクルーズ船が見え、光を反射している。気のせいかもしれないが、微かに潮の香りも感じる。この街が港町であることを思い出した。