《写真漢詩・短歌》ブログ開設記念海外編13(サグラダ・ファミリアNO.2)
サグラダ・ファミリアには、玄関口が3つある。「生誕のファサード」「受難のファサード」「栄光のファサード」だ。本当は順番からして、「生誕のファサード」から入りたかったが、私に選択権があろう筈もなく、添乗員さんの後について「受難のファサード」の「福音の扉」を潜って内部に入ることになった。でも結果的には、これが良かったと今は思う。強くこの「扉」が記憶に残ることになるからである。
事前に「受難」「福音」と言う単語は聞いていたので、何かキリストの十字架磔のシーンの彫刻でも施された扉を想像していたが、全く違った。写真を見て貰えば解るが、一面アルファベットの行列(8,000字以上)で、高さ6メートルある。書いてある内容はイエス・キリストの最後の2日間にまつわる福音の物語だそうだ。なかなかの迫力である。文字と言う情報を伝達する記号で出来た文様が、波のように押し寄せてくる感じだ。それが聖書という宗教の文字となれば、こんな私にもなんとなく、宗教的な有り難さ、敬虔さが伝わる。不思議だ。
そのときの思い出を素直に詠んだ漢詩と短歌です。
仏教の経典も文字の羅列(行列)であるが、見ていると同じような心持ちになる、洋の東西は問わず宗教書の持つ力か、、面白い。
「福音の扉」は、今も私のスマホのロック画面で活躍。1日に何度も見ることが出来る。流石にこれには、もう敬虔な気持ちは湧かないが、、、