《写真漢詩・短歌》サラリーマンと桜(2)

  このブログの左上のメニューにあるご挨拶(口上)の中で、詳しく書きましたが、私が漢詩や短歌を始めたのは、2021年11月で、ごく最近のことです。それ以来、基本リアルに、または自分が撮った写真を見て、写真を撮ったときの心情を思い出して詩歌を詠んでいます。でも例外もあります。それはサラリーマン現役時代の出来事です。40年サラリーマン生活を送れば、様々なことを経験し、色んな思いをしてきました。それを最近撮った写真を添えて詩歌を詠むことは時々あります。そして今回気付いたことですが、それは殆ど「転勤」に纏わる話でした。改めてですが、サラリーマンにとって、「転勤」が如何に重大なイベントであるか、思い至りました。

 最初は「転勤」の中でも辛い「左遷」を詠んだ漢詩・五言律詩です。(「左遷」は平安時代の菅原道真も、中国唐代の詩人、詩仙と言われた「李白」も詠んでいます。時代も洋の東西を問わず詩作の大きなテーマだったんですね。)

 次に、新任地に「赴任」して、引越し荷物を解いたくらいのタイミングを詠んだ短歌です。
 次は、転勤して、上司や先輩に連れられて、新しい取引先に新任のご挨拶で回っている頃を詠んだ漢詩、これは七言絶句(珍しく「ク」で押韻の詩)です。桜は満開ですが、緊張感で桜どころじゃないやと必死に駆け回っています。でもふとした瞬間、桜を見上げて現実から心が離れることがありました。

 以上3作品ですが、如何でしたか?3つとも桜が作品の背景にあり、モチーフになっています。桜がサラリーマンの心を慰め、励ましていることが分かります。昨日のブログにも書きましたが、サラリーマン→転勤→桜、これは三位一体です。
4月1日の葉桜は何としても回避して欲しいものです。

明日は、また京都吟行シリーズに戻る予定です。




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