《写真漢詩》惑星パレード

  これは先月、2月23日の話だ、その日の黄昏時、いつもと同じように仙台堀を自宅に向かい東行していたときだ。木場の大橋の下を潜り上を見上げれば、橋の上の人たちが皆んな西の空に向かって、何かをスマホで撮影している。何だろう?気球でも写しているのかと振り向いた私の目に入ってきたのが、下の写真の光景だ。(写真を拡大して下さい。)

 星が行列している!(後でググったら、この現象を「惑星パレード」と言うみたいだ。)仙台堀の象徴である三日月(仙台藩祖伊達政宗公の兜の前立ちは三日月)を先頭に、家来の木星、金星がちょうど良い間隔に連なっている。実に美しい、凄く得をした気分だ。



 少し残念に思ったこともある。この「惑星パレード」、私の知る範囲では、テレビや新聞で告知も、中継も、結果報告もされていなかったことだ。この日の夕刻、少なくとも東京の空が快晴で、この「惑星パレード」が見えることは、テレビ局や新聞社であれば分かっていた筈だ。事前報道してくれれば、多分一部の天体ファンだけでなく、一般の人も、かなりの確率で私のように感動し、幸せな気分になったと思う。マスコミには、こうした小さな幸せを告知する義務があるのではないかと思うのは、少し厳し過ぎるか、、、何年に一度の月蝕や流星群も素晴らしいが、もっと高頻度で見ることが出来る天体ショーがあるのに勿体無い話だ。)

左2月22日 右2月23日

 2月24日には、月は惑星たちとは離れ、惑星パレードは解散したみたいだ。

 明日も仙台堀からお届けします。

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