《写真漢詩・短歌》雪中四友

 「雪中四友」を知っていますか?語源は中国で、文人たちが好んで描いた雪の降る頃に咲く四つの花を指します。「山茶花」「蝋梅」「水仙」「梅」の四花です。四花とも寒風に耐えて咲く姿、そして微かな香りもすることからか、精神性を文人たちに感じさせ愛されました。

 今日はこの四花を詠んだ短歌と漢詩をお届けします。まずは冬の始めの「山茶花」を詠んだ短歌から。

昨年12月仙台堀川公園で撮影

続いて「蝋梅」を詠んだ短歌です。立春の少し前の頃を詠んでます。

今年1月小名木川運河畔で撮影

続いて「水仙」を詠んだ漢詩です。冬至の頃を詠んでます。

昨年12月仙台堀川公園で撮影

最後に「梅」を詠んだ漢詩です。これも立春を詠んでいます。

写真は昨年の立春の頃小石川後楽園で撮影

 どうですか?「雪中四友」の短歌と漢詩、どれも改めて自分で見直して見ると恥ずかしい限りの出来ですが、「雪中四友」が寒く殺風景な冬を少しでも華やいで見せて、春へのときめきを育んでくれる、健気な友人であることは、少しお伝えできたのではないかと思います。

明日からは、ブログ開設記念海外編第2シリーズをお届けします。

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