《写真俳句》木場の日向ぼっこ

  先週土曜日、2月11日の話。前日の雪から一転、3月中旬並みの暖かさということで、建国記念日の休日の木場公園も大変な賑わいだ。この時期凧揚げに興じる親子連れが多い中、芝生広場の周りのベンチは、落ち着いて穏やかな雰囲気のカップルたちが、日向ぼっこを楽しんでいる。私もカップルではないが、一人でほっこりと日向ぼっこを楽しみながら、考えなくてもよいことを考えてしまった。それは「穏やかな人だから日向ぼっこをしようと思うのか」「日向ぼっこをしているから人は穏やかになるか」という一見どうでもいいが、ひょっとしたら重要な問題である。


 それを、考えるには、日向ぼっこの語源を探らなければならないが、どうもこれには3説あるようだ、①日向誇り②日向惚けり③日向ほっこりの3つで、3つとも言われれば成程と納得してしまいそうだ。そして①②③の順に有力説とのことだが、私は断然、③の「日向ほっこり説」を支持したい。

 それは日向ぼっこには、自然に人間をほっこりと優しく、平和な気持ちにしてしまう不思議なパワーがあると思うからだ。例え10分前まで喧嘩していたカップルも、10分間日向ぼっこ状態にあれば、どちらからか休戦を持ち出し、ほっこりとした気分になると思うし、そう信じたい。

 世界中の国で、国民に1日10分日向ぼっこを義務化すれば、少なくとも人と人の争いは激減するだろう。(勿論、夏の間は外してだ、外さないと逆に激増するだろう。)

 そして、国連か何か国際機関で、国同士で日向ぼっこをする方法を考え出してくれないかな?そう思ってしまう辛いニュースが多すぎる。



 木場公園のお話が3日続きました。明日はちょっと趣向を変えて、私の門前仲町の事務所「四長庵」から私のボタニカルライフ?のお話をお届けしたいと思います。

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